能登半島地震から1年強。
「今行ける能登」を目指し、能登中部エリアを旅してきました。
さかのぼること4ヶ月前。
東京生活1年目でお世話になった上司の今の拠点が北陸なのですが、上司と飲みに富山へ行った際に「カメラサークルのメンバーを能登に連れてきてよ」という提案をいただいたところから始まりました。
さらに、アテンド役としてもう1人お声がけいただけることに。
こうしてできた5人の参加枠も驚くほどすぐに埋まり、当日を楽しみに待っていたのでした。
初の泊まり企画&上司とcamellメンバーを引き合わせるという、終わるまで気を張りっぱなし(?)の2日間でしたが、もう本当に楽しかった!のでじっくり紹介しようと思います。
このイベントの楽しさだけでなく、能登の良さが少しでも伝わる&行きたいなと思ってもらえると嬉しいです…!
自家焙煎珈琲店 神音 -Kanon Kaffee-
土曜日の朝、金沢駅で待ち合わせ。
アテンドのお二方には運転をお願いし、2日間レンタカーで行動します。
金沢駅から海を横目に走り始め、さらに山奥へ進むこと約1時間。
ひとつ目の目的地は、羽咋市の山間部・神子原(みこはら)地区にある「自家焙煎珈琲店 神音 -Kanon Kaffee-」です。
神子原地区について
神子原地区は「日本農業遺産」にも選ばれている棚田集落。
能登の棚田と言えば輪島市の「白米千枚田」も有名ですが、神子原で作られたお米はローマ法王に献上されたことで一躍有名になったんだそうです。
(仕掛け人は市役所職員らしくてびっくり!)
神音カフェを運営する武藤さんは岐阜から移住され、今は直売所「神子の里」を軸に配達・配食事業や営農にも携わる、神子原地区のキーパーソン。
今回は上司に紹介・予約していただきました。
ランチメニューは3種類のカレーから選ぶスタイル。
どれにするかみんなでめちゃくちゃ悩みました。
料理を待つ間に店内を撮影させていただくことに。
カウンター、テーブル席、ソファー席、どこを切り取っても素敵すぎる空間。
みんなのシャッターを切る勢いがすごくて、事前に伝えてはいたものの上司と武藤さんを驚かせてしまいました。笑
私はキーマカレーにしました。
スパイスが丁寧に調合されたことが伝わる優しい味と焼き野菜、あっという間に食べ進めてしまいました。
さらにセットデザートも4つから選べたのですが、私はバスクチーズケーキに。濃厚でおいしかった。。。
他のスイーツもおいしそうでした🤤
もちろん、一番のこだわりのコーヒーも外せない。
併設した宿とサウナにも、撮影していいよとご案内していただきました。
デザインと家具にこだわったこだわりの二部屋。
泊まりたい~!の声が続々と。どこを切り取っても素敵すぎる空間でした。
すみずみまでご案内いただき、あっという間に2時間が経過。
武藤さんにお礼を伝え、次の目的地へ向かいます。
カフェ
宿
高澤ろうそく店
羽咋市から1時間ほどかけて、次は七尾市へ。
七尾駅にほど近い一本杉通りは古い町並みが魅力の商店街だったのですが、地震の影響が大きく、仮設店舗で営業しながら再建を進めている事業者さんも多くいらっしゃいます。
高澤ろうそく店もその一つ。
和ろうそくについて
高澤ろうそく店は和ろうそくを製造・販売しているお店。
西洋ろうそくは主にパラフィンから作られた蝋を使うのですが、和ろうそくは植物から取った蝋(例外はあるらしい)、和紙と灯芯(イグサの表皮を除いた部分)と真綿を用いて芯が作られていることに特徴があります。
七尾は北前船(江戸時代から明治時代にかけて、北海道〜大阪まで日本海を経由していた廻船)の寄港地でもあり、原材料の入手・ろうそくの出荷に有利な地だったことからろうそく作りが盛んになったそう。しかし、今では高澤ろうそく店が、石川県で唯一の和ろうそく生産者になっています。
仮設店舗で少し広くなったスペースで、ろうそく作り体験と絵付け体験をされているそう。
今回はろうそくの絵付け体験(1000円)をすることに。
↑こちらが商品になっている絵付けろうそく。
もともと、仏前にお花を供えるのが難しい冬期に花が描かれたろうそくで代わりを果たすものだったそう。今回は自由に絵付けしてみましょうとのことで、絵の具と水と筆、そして1本の和ろうそくを準備していただき、いざスタート!
最初はどうしようかと悩んでいた私たち。
でも、絵の具を選んでいくうちにそれぞれの個性が現れて楽しくなってくるものです。
「実はろうそく作りより絵付け体験の方がおすすめ」と店員さんがおっしゃられていた真意が分かった気がしました。
ろうそくに思い思いの色をつけている間に1時間近くが経過。
出入りするお客さんが「今日は何かのイベント?」と店員さんに聞いていて、我々が会話のネタになっていたところにもほっこりしていました。
絵の具が乾いたらラッピングしていただいて体験終了です。
ろうそくにこれだけ向き合ったことのなかった私にとって、こんなに頻繁にろうそく店に出入りするお客さんがいらっしゃることにも少し驚きが。
長く愛されている高澤ろうそく店は、5月に再建工事を開始されるそうです。
今の店内も素敵。ろうそくは撮影用に灯してくださいました。
高澤ろうそく店
能登前寿司 千代ずし
夜ごはんは高澤ろうそく店の方におすすめしていただき、近くにあるお寿司屋さんへ。
予算を伝えて予約をしていたら、すでにお寿司以外の料理が用意されていました!
そういえばもうホタルイカ漁が解禁されていたのでした。今年初のホタルイカ、おいしかったなあ。
メインはもちろんお寿司です。どのネタも絶品。
気さくな上司たちとすっかり打ち解けたcamellメンバーで、楽しい夜を過ごしました。
能登前寿司について
今回は6000円のコースとして見繕っていただいたのですが、このエリアには「能登前寿司」というものがあります。
条件は3つ。
・地元の旬のネタを使っていること
・能登の里山で栽培したお米を使っていること
・2750円で提供していること
七尾駅周辺~和倉温泉街に対象店舗があるそうなので、ぜひ足を運んでみてください。
能登前寿司 千代ずし
宿と小道具 iyooo
アテンド勢とは明日の朝合流することとして、我々はゲストハウスでお泊り。
休業されている宿も多い中で、一棟貸しされている貴重な宿泊先です。
リビングで6人ゆるりとくつろいだあとは屋根裏部屋で就寝。
よく眠れた夜でした。
宿と小道具 iyooo
ゲストハウスならではですが、入浴設備がシャワーひとつだったので、10分ほど歩いて銭湯まで。
閉店間際にすべりこんだのですが思いのほか人が多くて。きれいなお風呂で七尾の賑わいを感じながら1日の疲れを癒したのでした。
弘法湯
1日目は上司におすすめしていただいたスポットばかりだったのですが、メンバーも大満足。
私がネット情報をもとにセレクトした2日目はどうなることやら。。Part2に続く。