📝しくみで活きる創造性=技術×就労支援事業所_vol.1からの続き
vol.2
9月6日(金)訪問日。
いろいろと思い巡らせていたので、事前に公式サイトへ。
Instagram(@teras_2017 )
これ書くにあたって、Instagramに再訪問したら、地元写真店・元支店長で現カフェバー店長の知り合いが着モデルで出ててびっくりw(なにやってるんだ😂😂地元の灯台下暗し、おそろし…😇)
利用者さんの活動時間が、10時~12時、13時~15時とのことだったので、1回目のこの日は、わたしと@まーちゃん とで午前10時に訪問させていただく事にしました。
伺うと、工房責任者の増渕さんが迎えてくれました。
笑顔が素敵な増渕さん
小規模な工房で、スタッフさんが4人ほど、利用者さんが20人ほどいらっしゃいました。
『撮影は、スタッフは大丈夫なんですが、
お話させていただいた通り、利用者さんの顔は写らないようにして頂いて。手元や後ろ姿でお願いします』
『利用者の方の中には、他の方と離れて過ごされたい方・別の場所で一人でいたい方もいらっしゃいますが、基本みなさん声をかければコミュニケーションがとれる方たちばかりです』
説明の間にも「おはようございまーす」とパタパタと来所されるかたも。
「あ、これから朝礼のあと
体操を始めるので、よかったらご一緒にどうですか」と増渕さん。
朝礼では増渕さんが私たちを紹介してくださいました。
今日はお客様がいること。いつも通りリラックスして作業しましょうとみなさんに声をかけていきます。
そのあとはスタッフさんの呼びかけで
ゆっくりとした動きで手の甲を延ばしたり、首をまげてたりしてストレッチ
気持ちが整っていきますね。
この日はとても天気がよく、差し込む陽がとても素敵で、開放的でゆったりとした空間に注いでいました。
室内には明るいカフェミュージックが流れています。
ガラス越しにドアのロゴが映える。
私の古い固定概念
わたしの住む町にも障がい者の就労支援事業所さんが幾つかあります。
けれども、実際にお伺いすることはなく、仕事の内容を聞いたり、職場への小売販売にくる際にお会いする方々には必ず支援者が付き添いです。
身体にまひがあり、スムーズに動作や話すことが難しい方
コミュニケーションが難しいため、接客担当は支援者にお任せしている方
わたしが目にする、障がい就労支援施設を利用する方というのは、そんなイメージでした。
写真を撮ることは、相手を知るということだ。
単純作業が創造性の土台
(地域のマダムたちが、カルチャーサークルで刺し子を趣味にされている…のを知っている程度)
入ってすぐの作業台に
たくさんの幾何学模様が施された四角い布が積みあがっています。
スタッフの方に話を伺うと
これらは、古典的な模様パターンで、これを型紙に興(おこ)す方がおり、それを布に写す方がおり、それを基に糸と針で縫っていくんですよ、と。
(かなり、おずおずと)小さな声で「手元を失礼します」と声をかけて作業されている方を撮影。
わたしの遠慮するおっかなびっくりに反して、あまり気にされていない様子。
増渕さん曰く
「結構、取材などがあるので、皆さん慣れてらっしゃるんですよ」と。
私たちがいても、となりの方と気軽におしゃべりしながら、運針していたり。
スタッフさんが来て、デザイン案をいくつかアイディア出ししていたり。
「こういう感じにしたいんだけど、どうする?」
「ここは、こんな風にするのがいいんだよ。これしちゃうと歪むから…」
「昨日さ、あんなことあったんだよね」などなど。
音楽が流れる店内で、☕コーヒー片手に仕事をするような雰囲気です。
作業台の中央には、のれんのように糸掛け台があって
これもみなさんの意見でこんな風にしているのだとか。
ひとつひとつ丁寧な仕事で出来ていることが分かります。
シャッターを切らせて頂いていると、
これはこういう風に作業していくんですよ。と、にこにこと話しかけてくださる男の方。
仕事が好きなのが伝わってきて、それを私に教えてくださるようでした。
ゆったりと流れていく明るい音楽。
開放的な室内。
わたしのなかで何かがゆっくり変わっていくような感じがしました。
それからは、その方の視線の先、こつこつとする作業の積み重ねに気持ちを向けるように。
そんな中、藍模様の布に、まるで粉雪を縫い付けてゆくように作業をしている方が。
声をかけさせて頂くと、布の裏を見せて下さいました。
「表には出ないので分からないですが、こんな風にするんです。なかなか真っすぐに縫えなくて…」
そんなことを話してくださいました。
こつこつと、地道に。
自分には こんな風にできるだろうか(否・飽きっぽい&肩こりそう)
作業だけじゃない、創造性
中央の柱にこんな刺繡が。
単に直線縫いするだけ、が刺し子ではないみたいです。
途中11時に休憩の声かけがありました。
あっと言う間に1時間。
ちょっとリラックスタイムを私たちも挟みます。
音楽は、その間もずっとかわらず空間を明るく軽やかに流れていきます。
壁のあちこちにあるものが、素敵です。
このあとさらにスタッフさんからお話をお聞きできたのですが、長くなってきましたので
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