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野毛にあるTHE DARK ROOM さんにお願いをして、 5月11日(土)事前レクチャー会、6月15日(土)暗室ワークショップ会の豪華2本立てのイベントを開催しました!

DARK ROOMさんでは普段から初心者手取り足取り講習(7,000円)を開催されていますが、今回は事前に1時間Zoomでモノクロフィルムについてやモノクロ写真についてのレクチャーをしていただきました!
レクチャーしていただいた後、暗室ワークまでの1ヶ月の間に「自分の好きなもの、愛いっぱいの写真を撮ってくる」ことを考えながら撮影に挑みます。当日みなさんがどんな「自分の好きなもので詰まったフィルム」を持ってきてくれるか楽しみです…!



さて、暗室ワーク当日。
まずはフィルム現像のお話を聞き、これから「全暗」でやらなければならない「フィルムをリールに巻く作業」の練習をします!

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これが現像タンク。上に乗っている銀色のものがフィルムを巻く「リール」です。
THE DARK ROOMのスタッフジェシーさんにリールへの巻き方を教わり、テストフィルムを使って練習をします。

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コツはキツく巻かないこと。リールを回して巻くというよりはフィルムを押して溝に入れていくイメージ。薬液が通る隙間を作るように、緩めに巻いていきます。
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THE DARK ROOM理事長の齋藤さん(プロの広告写真家さんとしてお仕事をする傍ら、写真文化の継承・発展などに尽力されています…!)にもご参加いただきリールのチェックやコツを教わります。
学生時代にやってたけど久しぶりだよーという人も、初めてやるよーの人もキャッキャと楽しそう(慣れるまではだいぶ苦労してましたが!)に練習をしていました。最初は目を開けて、次に目を閉じて…本番は暗室に入って「全暗(目を開けても真っ暗な状態)」での作業です。ここでしっかり覚えておかないと、フィルムが綺麗に現像できません…!みんな必死!
※もちろん最後に齋藤さんとジェシーさんがチェックしてくれますので、不器用さんでも大丈夫です。ご安心を。

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しっかり手順を覚えたら、この状態に器具をセットして暗室へ向かいます。

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さあ、各自自分のブースでいざ!リール巻き…!!!!
真っ暗な中、巻き終わった人から「できました!」と申告し、齋藤さんジェシーさんのチェックを受けOKが出たら現像タンクへ現像液を入れ「フィルム現像」の手順に進みます。
ざっくり言うと

現像液を入れる→攪拌(捨てる)停止液を入れる→攪拌(捨てる)定着液を入れる→攪拌(捨てる)
※捨てると書いていますが、薬液は元のポットに戻しその後暗室側で処理します

と言う感じです。

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齋藤さんのカウントに合わせ、ゆっくりと薬液をフィルムに行き渡らせます。薬液の温度はフィルムの現像にとっても重要だというお話を聞き、側面を触ってあったまらないようドキドキしながら作業をしました。

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全部の工程が終わったら、無事に現像ができたかのチェックです!
みんなドキドキしながら仕上がりを見てもらいましたが、お見事!綺麗にフィルム現像ができました!!このあとはグレーのロッカーのようなフィルム乾燥機に入れて、埃が付かないように乾かし、午後のプリントに備えます。待っている間は、近くのお店でランチをいただきました。トンカツ屋さんの絶品アジフライ、とっても美味しかったです!

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午後一番の作業はプリントの準備からスタートです。まずは現像したフィルムをカットするところから。ネガシートに入る長さで上手にカットをします。コマ間にばらつきがある場合はカットも慎重に行わないとで、みんなこわごわカットをしていました。

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フィルムのカットが終わったら、まずは「ベタ焼き」というネガシートをそのまま一枚の印画紙にプリントしたものを作ります。これを作ることで、どの1枚に引き伸ばすか選びやすくなります。ベタ焼きの作り方は、ゴムシートの上に印画紙を置き、その上にネガシート、そしてガラス板を置いて上から光を当てて直接印画紙を感光させます。

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これらが手焼きプリント作業に必要な機械、「引き伸ばし機」です。
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※ピンボケですみません
ネガを作ったら赤い「セーフライト」も使いながらの作業になります。

齋藤さんジェシーさんに教わった秒数光を投射し、感光させた印画紙をフィルムの現像と同じように、印画紙を

現像液停止液定着液

に潜らせて完成です。ここでも「何秒浸すんだっけ…!何秒だっけ!」「あと何秒!?つまめない…!!」とわいわい騒ぎながらの作業でした。とっても楽しそうです。
そうして完成したベタ焼きを見ながら、大きく伸ばす1枚を選びます。

…余談ですが。
ここでみなさんお気づきでしょうか?1本のフィルムを同じ条件で印画紙に焼き付けるので、露出にばらつきがあると、1枚のベタ焼きの中にやたら暗いものや明るすぎるものも出てきてしまうんです。これはカラーネガでも一緒ですね。美しいネガ(=露出が揃ったネガ)を作るとあとあとの作業がとっても楽になるので、フィルムで撮影する時は「適正露出」で撮ることを心がけましょう〜。

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これだ!という写真を選んだら、今度はその写真に対して適正な露光時間を探ります。
印画紙を小さくカットしたもの(テストピースと言います)を使って3段階で秒数を変えてプリントをしてみます。それを繰り返し、「自分好み」の濃度などを見つけたら、ようやく本番プリントになります。

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決めたコマをネガキャリアにはめ込むのですが、その時天地や上下に注意しないと鏡像で焼いてしまった…!という失敗をしてしまいますので要注意!

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本番の印画紙はイーゼルと呼ばれるものに挟むのですが、その使い方を明るい部屋で教わってから暗室で同じように作業をします。

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まずはテストピースで決めた秒数で焼いてみます。その秒数でイメージしたプリントになっているかどうか、そしてもっと全体的に濃く焼いた方がいいのか?一部だけ濃く焼いた方がいいのか…?など、よい作品にするべく追い込んでいきます。
ここでも「美しいネガ」を作っておくと、追い込みの作業もとてもスムーズです。雲が薄くても、空だけを焼き込むことで雲の表現を美しくすることもできます。

撮った時の風景やシーンを「どう、自分は表現したいのか」ここでもしっかりと写真に向き合うことになります。写真は「撮る時」「選ぶ時」「プリントするとき」に三度シャッターを切るんです。とおっしゃっていたのもなるほどです。

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プロの知見はとってもすごくて、写真を見て即座に「これは◯秒で◯(※絞りの数値)と即座に教えてくださいます。これは経験でしか得られない技術ですね…!

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齋藤さん、ジェシーさんのアドバイスと「自分の好み」をすり合わせ、最適なプリントを模索して「これだ!」の1枚をプリントしました。

素敵に仕上がったプリントは、THE DARK ROOMさんが用意してくださったフレーム(プレゼントしてくださいました!)に入れてみたのですが………
どうでしょう?自分でプリントしただけでも愛着のある1枚になったのに、素敵な「作品」にグレードアップしました!!!

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先生のお二人も「いや〜いい作品だね!」と褒めてくださるし、みなさんも自分の初の手焼き写真に笑顔があふれてます。
どうしてこの写真を選んだのか、自分の写真をどう思うか言語化というプチチャレンジをしたあと、今回は特別に齋藤さんから、ひとりひとりの写真にコメントをしてくださるというサプライズが…!
この体験を忘れずに、ぜひモノクロフィルムをこれからも楽しんでもらえたら嬉しいです!

というか齋藤さんからのご提案の「第二回目、作品のクオリティをもっと上げてみよう」をやってみたいですね…!

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モノクロ写真やフィルム写真に限らず、ぜひみなさんも写真をプリントして飾ってみたり「カタチ」にして楽しんでみてくださいね。部屋にお気に入りの写真があるって、とっても幸せですよ〜。

モノクロ暗室イベント、興味がある方はぜひコメント残してくださいね!
THE DARK ROOMの齋藤さん、ジェシーさんありがとうございました!!
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