工場見学は平日しかやっていないのがネックですが、やっぱり作っている現場を見るとその製品に対しての理解度や、愛着が湧いてくるので楽しいな…
ということが改めて実感できる機会でした。
今回行ったのは、墨田区八広にある松山油脂 墨田工場です。
下町の、ちょこちょこ工場がある住宅街の中に突然オシャレな建物が現れました。
自然派商品を体現している、木をふんだんに使ったデザインがめちゃくちゃオシャレ!!一時期MARKS&WEBをよく使っていた私大興奮。(通勤経路が変わって、なかなかお店に立ち寄れなくなって最近は購入しておらず)
まずは通されたお部屋で松山油脂の歴史や石鹸の作り方などをスライドを使って教えていただきます。ちなみにこの日の案内担当さんは「写真好きな女性が来ると聞いて、担当を変わってもらいました!」という、写真好きな社員さん!!(旦那さんはカメラマン)元々印刷関係のお仕事をしていて、転職してこちらに入社したそう。
や〜〜〜〜、もっと写真の話もしたかったな〜!繋がりたかったなあ!!!🤭
さて、レポートと言いながら、製品についてのお話を聞くことに夢中になってあまり写真が撮れていません(笑)中の様子は一緒に行ったKAORUさんのレポートからご覧ください😂( https://camell.town/blogs/adfa325da87a )
これが石鹸の元(石鹸そのものともいう)を作っている釜。
原料の天然油脂を釜に入れ、加熱・撹拌しながら苛性ソーダをあわせ、鹸化(けんか)させます。出来上がってだいぶ取り出してしまっていて残り1/3くらいの状態です。下の写真が綺麗になった状態の釜。
「(こんなにこびりついた)釜をこの状態にするのは大変ですか〜?」って呑気に聞いたんですけど「作ってるのは石鹸なので、洗うのは簡単です」って回答が。
たし!かに!!
カレーを作った鍋を洗うのとは勝手が違うわ!大きいから大変、とかはあるでしょうけど石鹸ですものね、自身そのものが泡立ち汚れを落とします。わ〜〜〜、そうでした(笑)でもこの質問は本当にみんな聞くらしく、みんな「そうだわ!」ってなるそうです。
釜場はめちゃくちゃ暑くて(涼しいと凝固しちゃいますしね!)作業する方はほんと大変だと思います。この時釜場の説明をしてくださった方は、松山油脂唯一の女性で釜場を担当している方。めちゃくちゃ若いんですけど、技術をちゃんと継承していて格好いいなって思いました。
液体製品の充填工程へ向かう前にしっかり埃などを落とします。
中では詰め替えパック、小瓶への充填作業を行い外では梱包作業と流れ作業で業務を行います。一見全てがアナログな作業に見えるんですけど、実は機械化されてるところもあって、ラベルシールを貼る機械なんかはちゃんと形状をAIで判断して向きが揃うようになっていたりして効率化もされているんです。
松山油脂がいまだに手作業に頼ることが多い理由としては、多種類の製品を作っているのでこのレーンを使いながら時間ごとに作る製品を変えて作業をすることができるからだそうです。
例えば小瓶充填作業は「無香料」「ラベンダー」「レモン」を同じレーンで作ることができる、小回りが効く動き方なんですね。(他の種類に変える作業も協力しあってあっという間に清掃から再充填までセットできちゃうそうですよ!)
その次は石鹸への刻印作業の工程を見学。
カットされた石鹸にひとつひとつ丁寧に刻印をしていきます。実はこの段階では完全に乾燥しておらず、少し柔らかい状態でマークを打ち込みます。完全に乾くと割れてしまうからなんですね。…確かに。
実はこれを見ながら、中学時代でっかい石鹸の塊に彫刻したことを思い出していました(笑)石鹸、滑るんですよねえ……。
この石鹸のカットの作業も微妙に大きさや形が違ったりするそうで、そこに刻印するのも職人さんの技術が必要になってきます。打ち込む深さなど、本当に職人芸です。
この作業、ずーっと見てられます。
打った横では検品をして、どんどん番重(これも番重でいいのかな?)に乗せられていきます。松山油脂のMマークを施された石鹸は、どこか誇らしそうにも見えました。
この後最終乾燥を経て、パッケージ作業になるそうです。
完成した商品の一部を見せてもらう。
いろんな石鹸を気分で使い分けるのも楽しそう…!
釜焚き枠練りせっけん
昔ながらの釜焚き製法で百時間かけてつくった石けん素地を、枠に流し込んで冷却固化し、およそ20日間、乾燥・熟成。石けんの結晶が密になり、溶けくずれしにくい石けんです。合成界面活性剤・鉱物油・香料・着色料・防腐剤無添加。すすいだ後は保湿性にすぐれたシア脂が肌の上で保護膜を形成し、刺激をやわらげ、潤いの蒸散を防ぎます。濃密な泡立ちで、顔から身体まで全身に使えます。
私が小学校の頃なんかボディーソープなんてものはなくて、体を洗うものは「石鹸」。いつしかボディーソープの便利さに石鹸は使わなくなっちゃったけど、こういうのを見ると石鹸っていいなって思う。
ただ、体質的にデオコじゃないとダメな気がしていて、石鹸への移行の勇気が出ない…。そこんとこどうなんだろう、気になる。
工場見学の後、富士河口湖工場・ファクトリーショップ(山梨)や山神果樹薬草園 (徳島)のお話もしてもらい、そちらも行ってみたくなりました…!
富士河口湖工場では富士山の伏流水を使ってるそうですよ。
作り手の情熱や想いなどを直接知ることができる工場見学って、本当に素敵だなって思います。わざわざこのためにご案内してくださる社員の方や、作業中にお邪魔させていただいても嫌な顔をしないでいてくれる社員の方。本当にありがたやです。
そして!なんと石鹸や柚子ジンジャーのお酒をいただいてしまいました…!&WEBショップの送料無料クーポンまで!!!これが無料で体験できるなんて、神様ですか。
柚子ジンジャースパークリングはしっかり飲んだら、ちゃんと口コミ書かせていただきます💪
あ。あと10/18(土)に「吾嬬西公園」でものひと広場@やひろ’25という、八広にあるものづくり企業4社が集まって、自分たちの仕事を紹介するイベントがあるそうです!松山油脂の商品も特別価格でご購入できるファクトリーセールがあるとか…!ぜひ遊びに行ってはどうでしょうか〜?私も行きたいな!!!