クラゲの世界が楽しめる加茂水族館と、camellでたびたび話題になっていたスイデンテラスに行く神企画に参加させてもらいました🥰
全国各地から人が訪れる人気スポットなだけあって、その成り立ちもおもしろいのです。そんな面も紹介しながら振り返りたいと思います。
とことんクラゲにこだわった水族館
山形駅に集合し、2時間弱かけて鶴岡市へ。
山形市と鶴岡市の間はほぼ山。鉄道では繋がっていないので、鉄道で向かうなら新潟経由で行く必要があります。
(一度18きっぷで行こうと妄想したことのあるエリアでした)
鶴岡市の中心部からもさらに山を越えて、やっと加茂水族館に着きました。
まずは館内のレストラン「沖海月」で腹ごしらえ。
このレストラン、クラゲを食べられるんです!
その珍しさもあってか(近くに飲食店がほぼないこともあってか?)店内はほぼ満席でした。
私は薄造りのビジュアルに惹かれて、クラゲではなく鯛を食べました(笑)
~加茂水族館とクラゲ~
今や県外からもお客さんが集まるクラゲで有名な水族館ですが、昔は普通の水族館だったそう。
入館者数が減少し続けた1997年に偶然企画展の水槽で見つかったクラゲをきっかけに、クラゲ水族館への道は始まります。
クラゲを展示しつつも、まずは「クラゲを食べられる水族館」として売り出し。今もクラゲ定食が食べられるのはその延長線上なんですね。
並行して飼育するクラゲの種類を増やし、その数はギネス世界記録に認定されたほど。今では80種類にものぼります。
クラゲに特化し続けて30年近く。全国各地から年間30万人以上(鶴岡市の人口の約3倍!)が訪れる人気施設です。
クラゲに特化した、とはいうものの、まずは庄内エリアの生き物コーナーからスタート。
鶴岡市の所在する庄内平野を流れる川の上流から海までに生息する多種多様な魚が飼育されています。
まさかのメダカの学校も登場。
そしてついにクラゲエリアに入ります。
80種類を飼育しているだけあり、幼生を飼育しているコーナーはこの通り(これはほんの一角でした)。500円でバックヤードツアーにも参加できるそうです。
「光るクラゲ」であるオワンクラゲが光っているのを年中見られる、珍しい施設でもあります。
オワンクラゲの研究でノーベル賞を受賞された下村脩先生のアドバイスを受けて、光っている様子を継続的に見られるようになったんだとか。
あとはぶれてなさそうな写真をどうぞ(雑
有名な大水槽も意外と人が入らずに撮れましたよ。
くじ引きで2等が当たり、それなりに大きいぬいぐるみがやってきました😂引っ越し前に仲間を増やしたことに少し反省してるけど、かわいいからいいか😂
水田に浮かぶホテル
山を抜けて鶴岡市街地へ。今回の旅の目的の2つ目、スイデンテラスにやってきました。
チェックイン前後の時間しか日が当たらなかったのですが、時間の経過とともに移り変わる水田とホテルの様子は見逃せません。
館内も紹介しますね!
今回はメゾネットタイプに泊まりました。
戸建てに住んだことがないからか?、自分のテリトリーに階段があることにテンションが上がります。笑
そして共用エリア。
フロントのあるフロアは宿泊客以外も入ることができる、地域に開かれた場所なんです!
ここにある本は部屋に持ちこむことも可能。のんびり本を読んで過ごす宿泊体験も素敵だなあ。
…と思いつつ、撮影ばかりしてました(笑)
同じフロアのショップは、お菓子からお酒、雑貨までセレクトショップのような豊富な品揃えでした。
ライブラリーは宿泊者専用エリアにも。
奥はいくつか仕切られていて、ここでのんびり読むのも楽しそう。
そしてその隣にはバーコーナーもあります。
1杯500円で日本酒やワインが飲めるセルフスタイルのエリアは夕方〜夜まで稼働。
夜限定で日本酒がメインのバーもあります。
日本酒を使ったカクテルを狙っていたのですが、気づけばジェラートにリキュールをかけるアフォガードを頼んでいました。笑
チーズベースのジェラートにヨーグルトリキュール。めちゃくちゃおいしかったです。
朝食はホテル内のレストランでバイキング。
庄内エリアで生産された食材を80%以上使っているんだそうです。
ちなみに、晩ご飯は車で10分のところにある「蔵屋敷LUNA」さんへ。
築170年の酒蔵でいただく晩御飯はどれもおいしくて。食後のデザートも素敵だったなあ。
蔵屋敷 LUNA
スイデンテラスがある場所の話
実は一本道路を隔てると、研究所や工場がたくさんあるんです。
20年ほど前にできた慶応義塾大学の研究所と、研究所発のベンチャー企業が入居する県・市の施設、大きくなった企業が構えた工場・研究所。
…という「サイエンスパーク」を構成する施設の一つがスイデンテラスなのです。
県や市が力を入れても地元の人に理解されにくいという実情を打破しようと、創業者の方が考えたことが始まり。だからこそ、地域に開かれたライブラリーやセレクトショップがあったり、地産地消にこだわったりと、地域とつながる仕掛けが多いんですね。
ちなみに、サイエンスパークのさらに奥にある工業団地には、鶴岡のお菓子屋さん"木村屋"の工場と直売所が。地元客だけでなくスイデンテラスの宿泊客も立ち寄る盛況ぶりに、工業団地に隣接したホテルとの相乗効果を感じたのでした。
ツツジの楽園
2日目は朝から暴風警報が出るぐらいの荒天で。
チェックアウト後は山形市方面へ向かうことにしました。その道中に寒河江市内へ。
まずはちょうど見頃という寒河江公園のつつじを見に行きました。
4万3千株ものつつじが植えられているそう。
実はこのあたりはmaruさんのご地元ということで…
お昼ご飯におすすめの肉そばを食べに行きました!
注文すると冷・温を聞かれるのですが、冷たい方が名物なんだそう。
この見た目で湯気が出ていないのが不思議。
鶏肉を甘辛く煮た?後のタレも出汁に染みていて、いつも食べるそばとは違う感覚でした。濃いわけじゃないんだけど、箸が進むそばっていう感じ。
そば処ふもと
山形は冷やしラーメンも名物らしいので、次行ったときは食べてみたいなあ。
ということで山形市内へ戻ってきて解散しました。
おまけ
新幹線の時間まで余裕があるので、同じく空港バスまで時間のある関西勢と少し散策しました。
向かったのはQ1という施設。
小学校校舎をリノベして作った、商業施設兼オフィスです。
3階にはいくつかの会社のサテライトオフィスがあるのですが、そのほかはカフェから雑貨店、美容室までバラエティ豊富なお店が集まっていました。
せっかくなのでカフェに入ることに。
小学校の校舎のリノベというだけでもう興味深いけど、店内は超素敵空間。
プリンと黒糖ラテをいただきました。固めプリンなのもポイント高め。
つち
最近、企業誘致のためのサテライトオフィス+地元住民が使えるカフェやお店の複合施設が各地で増えているそうで。
ここの施設は規模が大きめで、もっとじっくり見ていたかったです。
あ、この校舎が旧校舎なだけで廃校になったわけではないそうです。芝生広場を挟んだ建物が今の校舎でした。
帰りに文翔館の外観だけ眺めてきて(笑)、新幹線に乗りました。
「加茂水族館もスイデンテラスもいい感じに撮れそう~」と参加した旅でしたが、見つけたオンリーワンをひたすら伸ばしたからこそ、遠方からも人が集まる場所になったというのを体感できた気がします。
そして、実はこれで東日本全県制覇しました🙌
東京生活の2年間、残業代を原資に(笑)これだけ回ったことはこれからの価値観にも影響するんだろうなあと思っています。興味深い取り組みを知れたこの旅が最後の1県でよかったです。
長々と書きましたが、なーんも気にせずとも楽しめる場所なのでぜひ行ってみてください。