1月末。とにかく寒い。
最高気温が5℃の日。そりゃ寒い。
半年ぶりの広島。ほんのちょっとスケジュールに時間が空いた。
窓が真っ白になるくらい、あったかいだろうなあってカフェを横目に
コーヒーとともに、ぬくぬくしたいなあって気持ちを抑えて
せっかく来たなら!という気持ちを強く持って
原爆ドームに向かった。
地下から出たところ。折り鶴たちが待ってた。
千鳥柄。しましまボーダー。水玉。一色で勝負の奴らもいる。
まるで折り鶴たちのファッションショー。
個性あふれる、色彩豊かな子たちもいるのに、
目が留まるのはブルー色の寒そうな子たち。
身体の反射だろうか。
車通りは変わらないのに
ここに来た途端、音が少なくなった気がした。
心なしか、観光客の会話も少ない。
私たちの会話も止まった。
ねっとりした酸化した油を上から浴びたような壁。
向こう側まで突き抜けて見えるほど、壊れ崩れ抜けている隙間の数々。
金属の枠組みだけのドームに泊まる鳩の群集。
身体が縮こまる心地がしたのは、寒さのせいじゃない気がした。
ゆっくりと歩き出すと、陽が差した。
まわりを囲む葉っぱと対照的な建物の色味。
壁の色むらも目立つ。
ところどころ、穴が空いたように崩れかけている柱を見ていると大丈夫、崩れない?と不安になった。
道行く人がみんな下から上に目線を配るようにして、ドームを見つめていた。
日本人だけじゃない、外国人観光客もいる。
彼らは何を思っているのだろうか。
原爆ドームを背にした瞬間、顔が痛くなるような風を感じた。
強風の日だったから、ずっと風は吹いていたのだろう。
だけど、たった5分間。
原爆ドームを見ている時は、寒さも風も感じていなかったと思う。
歴史の重さ、ってこうゆうことかなと勉強になった。


2026/02/18 23:07
